若者特有の賃貸トラブル
前回の記事で4月から成人の年齢が18歳へ引き下げられるお話をしましたが、今回は若者特有の賃貸トラブルについてご紹介します。
若者すべてがトラブルを起こすということではございません!あくまで一例です!
ケース1 無自覚の「騒音トラブル」
昔は友達を呼んで家でドンちゃん騒ぎをしているというクレームが多かったですが、
最近増えているのが「大音量で流す音楽・動画」の騒音クレームです。
YouTubeやNetflix等で視聴する動画のほか、コロナ禍でのオンライン講義の音もたびたび苦情の原因となっています!
特徴的なのは、本人に大きな音を出している自覚がないことが多い点です。
無自覚である理由のひとつが、彼らの育ってきた環境です。
2000年4月の「住宅性能表示制度」の開始以降、戸建てや分譲マンションの性能は急激に向上しています。
遮音性の高い建物で育った彼らとしては、古いアパートでも『まさか隣に音が漏れるなんて・・・』という感覚なんだと思います!
最近では、室内で動画配信を見ながら運動をするオンラインフィットネスやオンラインゲームしなながら通話をするボイスチャットなど新たな騒音のクレームも多いです。
あらかじめ音が響きやすいことを知らせたりヘッド本を使用するように指導することも必要になってきています!
弊社では1人暮らしのワンルームなどの管理物件には契約の際には、入居者厳守事項を契約時に説明しています。
ケース2 無知による『契約トラブル』
電気・水道などライフラインの知識が乏しく、入居後に「電気が使えない」などの苦情が入るケースも増えた印象です。
「電球の変え方がわからない」と入居者から連絡をもらうことも多いです。
カバーを外して、中の電球を変えればいいですよと説明してもカバーを外すことができない・・と・・・・Σ(・ω・ノ)ノ!
他にも、インターネット無料物件のように光熱費も家賃に含まれていると思っていた、なんて入居者さんもいるため、苦情は設備故障だけでなく、「未契約」「料金滞納」も疑う必要があります。
また、契約関連で心配なのが押し売り・悪徳商法などの被害です。これまでも無知に付け込まれる若者はたくさんいましたが、4月以降、18歳の「成人」は未成年を理由とした取り消しができません。
私が高校卒業後、大学入学のため上京してきたときに、「ピンポーン」と家のチャイムが鳴ったので警戒もせずにドアを開けると新聞屋さんがおり、「お姉さん、ピンポンなったらすぐドア開けちゃだめですよ!相手を確かめてから開けてね」と教えてくれました。
最近はトイレのつまりだけで数十万円の請求をする悪徳水道業者が増えているそうです。
弊社の管理物件はまずトラブルの際には、弊社へ連絡を徹底しております。
弊社が休みのときには24時間駆け付けサービスに加入しているため今のところ管理物件での被害はありません!!
対策としてモニター付きのインターホンを大家さんへつけていただくようリフォームの際にお話しさせていただいてます!
ケース3 無警戒からの「SNS犯罪」
近年はITの発達により、過去にはなかった犯罪被害が増加しています。
中でも注意したいのがTwitterやFacebookなどのSNSを介した犯罪です。
SNSでの交流がきっかけとなった誘拐被害や、投稿したした写真から場所を特定されるストーカー被害など事例はさまざま。
予防策としては防犯カメラや簡易ホームセキュリティを導入すれば、被害の防止だけでなく入居満足度の向上にも役立ちそうです。
若者トラブルの多くは一般常識や経験不足が原因となる以上、入居前に「知らせる」ことが大事だと思います。
見方を変えれば、18歳の若者たちは国の都合で急遽新成人となるわけです。賃貸経営にフォローをしつつ、大人の先輩として若者を上手に守り、導けるよう日々アイデアを出し成長していけるようにしたいです。
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