若い世代の感染者の体験談
Bさん一家:Bさん(20代会社員・ワクチン未接種)、父、母
まさか自分がコロナになるとは
火曜日の就寝前に調子が悪くなり、発熱しました。よくある扁桃腺の腫れだと思い水曜日は一日安静にしていましたが、熱が下がりません。木曜日にクリニックで受けた抗原検査の結果は「陽性」。聞いた瞬間、「コロナになってしまった!」「誰かに感染させていないか?」という思いが駆け巡りました。すぐに他の患者さんから隔離され、その日から自宅療養となりました。
苦しかった自宅療養
38℃~39℃の熱が1週間続きました。呼吸は苦しく、食事はのどを通らず、高熱のため夜は眠れませんでした。味覚障害はありませんでしたが、熱が下がってもしばらくは咳が止まらず、息苦しさが続きました。さらに体重や筋力など体力の衰えが顕著で、療養明けは自転車をこぐのさえつらく感じました。部屋に閉じこもりきりなので、不安な気持ちを誰かに話して楽になりたかったです。
療養中に感じた家族のありがたさ
外出が禁止されているので、両親が食事の用意など身の回りの世話をしてくれました。私は2階で隔離されて生活し、トイレも別々にするなど極力接触しないように工夫しました。もし、一人暮らしだったら無事にいられたのか自信がありません。
濃厚接触者となった両親は幸い感染せずに済みました。父がワクチン接種を2回終えていたことも大きいと思います。
普通の生活で感染してしまう
通勤以外はジムに通う程度で、飲み会など、人が密集する場所には行っていません。マスクもしっかりしていたので、普通の生活を送っていても感染してしまうことに驚きました。感染前は「自分はかからないだろう」と、どこか他人事でしたが、感染してからはコロナの状況を日々チェックしたり、今まで以上に手洗い・消毒をしたりと、気持ちに変化
がありました。
特効薬がないことの怖さ
改めて実感したのは、新型コロナウイルスにはまだ特効薬がない怖さです。クリニックで渡された薬は解熱剤のみで、あとは自分の治癒力に頼るしかないのです。本当に良くなるのかとても不安でした。単純には比較できませんが、タミフルやリレンザなしでインフルエンザに立ち向かうのをイメージしてもらえればよいかもしれません。
早く接種しておけばよかった
若い世代は重症化しないという報道もありますが、私は今までで一番苦しい思いをしました。しかし、これほどの症状でもコロナの中では「軽症」レベルです。「軽症」者は自宅療養となり、家族にも迷惑をかけることになります。
感染前は副反応が心配でワクチン接種に迷いがありましたが、今は早く受けておけばよかったと思います。
区は自動架電システムで健康観察を行っています
いち早く自宅療養者の体調を確認するため、保健所が判断した方に、HハーシスER-SYS(自動音声案内)☎050-3198-0215または ☎050-3311-0008による健康観察を行っています。
▶問合せ:感染症対策係☎5984-4671

関連した記事を読む
- 2023/05/09
- 2022/11/13
- 2022/02/18
- 2022/02/17